結論:漠然とした不安は、消そうとするから、もっと怖くなる
夜になると、ぽつりと、心がざわつく。
老後のお金、もし病気になったら、家族のこと。
まだ起きていないのに、もう、起きたみたいに胸が痛い。
そんな夜、ありますよね。

だから、消そうと頑張るほど、強くなる。
正しい順番は、消すのではなく「今ここに、意識を戻す」ことです。
そもそも「漠然とした不安」って何なんでしょう
不安には、ふたつあります。
ひとつは、目の前の現実に対する不安。
請求書、健康診断の結果、家族の言葉。
これは「対処すれば」なくなります。
もうひとつは、まだ起きていない未来への不安。
こちらが、夜のあなたを苦しめている方です。
僕はこの後者を「エゴの暴走」と呼んでいます。
脳というのは、生き残るためにプログラムされている臓器です。だから、悪い未来を想定するのが、大好きなんですよ。「もし獲物が捕まらなかったら」「もし獣に襲われたら」――何万年も、そうやって人類は生き延びてきました。
つまり、不安を感じる脳は「壊れているのではなく、優秀すぎる」のです。
魂のナビが、警告として送ってくれている、その先で
魂のレベルでお話しすると、不安は、魂のナビからの警告でもあります。
「そっちじゃないよ」「立ち止まって」と教えてくれているサインなんですね。
ただ、警告が多すぎると、私たちは、パニックになる。
電車のアラームが鳴り続けていたら、誰だってまともに考えられないですよね。
それと同じです。
スピリチュアルな話を、いったん横に置きましょう、ということです。
脳科学が教える、たった一つの順番
脳科学の研究者の方たちが、不安に対してまずすることは、いつも同じです。
- 気づくこと(今、私は不安を感じているな、と認識する)
- 五感に切り替えること(思考から、感覚へ意識を移す)
たったこれだけ。
不安というのは、思考の世界にだけ存在します。
未来のシミュレーションだから、思考なんです。
そして思考は、五感に意識を移すと、自然と細くなる。
これを技術として体系化したのが、マインドフルネスです。

今ここに戻るための、3つのアンカーとは?
「アンカー」というのは、船の錨(いかり)のことです。
船が流されないように、ぐっと底に下ろす重り。
意識も、放っておくと未来や過去に流されます。
だから、五感のどこかに、錨を下ろす。それがアンカーです。
- アンカー1:呼吸(鼻を通る空気の温度)
- アンカー2:聴覚(聞こえている音にジャッジせず耳を傾ける)
- アンカー3:地面の感覚(足の裏・お尻が触れている感覚)
アンカー1:呼吸
鼻を通る空気の、温度を感じてください。
吸う時の、冷たさ。吐く時の、わずかな温かさ。
これだけです。
深呼吸を「しよう」と意識する必要はありません。
ただ、温度に気づく。
アンカー2:聴覚
聞こえている音に、耳を傾けてください。
冷蔵庫の音。遠くの車の音。雨の音。
ただ、聞こえているものに気づくだけ。
波の音や、川のせせらぎを流す方がいるのは、このためです。
気持ちの良い音は、ジャッジが入りにくいですからね。
アンカー3:地面の感覚
本当は、素足で土の上に立つのが一番なんです。グラウンディングと言います。
ただ、現代の暮らしで毎日は、ちょっと難しいですよね。
靴を履いて、コンクリートの上を歩いていますから。
全部やらなくていいんです、ひとつでいい
3つご紹介しましたが、全部はいりません。
あなたが「これはリセットできるな」と感じるものを、ひとつ持っていてください。

- 不安は、未来にしか存在しない
- 未来を考えなければ、不安は感じない
- だから「今ここ」に集中すれば、不安は静まる
ね、シンプルでしょう。
ただし、未来を「設計」することは、別の話です
ひとつだけ、補足させてください。
「未来のことを考えるな」という話ではありません。
不安と、人生設計は、別のものです。
目標を持つこと、来年の計画を立てること、これは、しっかり持つべきものです。
ただし「冷静に持つ」ことが、大事です。
夜中に不安に揺さぶられながら立てる計画は、計画ではなく、恐怖の上書きです。それは、明日の朝の自分を、傷つけるだけです。
- まず「今ここ」に戻る
- 整った頭で、未来を描く
- この順番を、必ず守る
この順番を、覚えていてください。
終わりに:あなたの不安は、優秀さの裏返しでもあります
ここまでお読みくださって、ありがとうございました。
漠然とした不安を抱えやすい方ほど、実は、感性が鋭く、責任感が強い方が多いんです。
それは、決して欠点ではありません。
鼻の温度を、3回感じる。それだけで、今夜は少し、眠れるかもしれません。
明日もまた、あなたの一日を、心から応援しています。
雅也でした。


コメント