僕は20年、2万人の手を見てきました。
そのなかでいちばん多かったのが、こんな声でした。
「先生、私の使命は何ですか」
「私はどうすれば幸せになれますか」
「私は、これからどっちに進めばいいですか」
問いの言葉はちがっても、求めているものは同じです。
外側の誰かに、自分の答えを教えてもらいたい。
それで救われた気がする日がきます。
そして、また、不安になる日がきます。
僕はこれを、外側を探して内側から遠ざかる無限ループ、
と呼んでいます。
占いジプシーは、なぜ止まれないのか
鑑定の場で何十人と話を聞いてきて、はっきり見えてきたことがあります。
僕のところに来る前に、もう何十人もの手相鑑定を受けてきた方がいるのです。
霊能者、タロット、星占い、誕生日占い、適性チェック、自己啓発本。
ぜんぶをまんべんなく試して、それでもまだ答えにたどり着けていない。
理由はシンプルです。
外に答えを探しているうちは、内側の声が聞こえなくなっていくからです。
占い師Aさんは「あなたはこういう人」と言う。
Bさんは「Aさんはまちがっている。あなたはこういう人だ」と言う。
セミナーに行けば、また別のラベルが貼られる。
そのたびに、ご自分の感覚が鈍っていきます。
判断する力、決める力が、自分のなかから少しずつ抜けていきます。
これが本当に怖いところです。
自分の主権を、知らないうちに他人に渡してしまっている。
不安があるとき、人の脳で起きていること
ここで一度、脳のしくみの話をさせてください。
不安を感じると、人間の脳には「闘争か逃走か」という反応が起きます。
これは原始時代から続く、人間の正常な反応です。
ただ、現代では、目の前にライオンがいるわけではないのです。
闘うことも、逃げることも、できません。
すると人は、答えを求めて旅に出ます。
占い師のところに行くのも、セミナーに行くのも、本を買い続けるのも、根っこは同じです。
「この不安を、誰かに引き取ってほしい」という願いです。
その願い自体は、悪いものではありません。
僕も若かりし頃、同じ場所にいました。
ただ、いつか気づくのです。
何度同じことを聞いても、答えはぜんぶ外から運ばれてきて、
自分の中には積もらない、ということに。
占い・スピリチュアルの本来の役割
ここを誤解している方が、本当に多いのです。
占いやヒーリングやスピリチュアルは、
ご自身が読み解けない地図を、読むための道具です。
道具です。指針です。
コンパスです。
方向性は教えてくれます。
今、どのあたりに立っているかも示してくれます。
でも、運転までその人に任せてはいけないのです。
ハンドルを握るのは、いつだってご自分だからです。
道具は正しく使えば、人生を前に進めます。
誰かに丸投げした瞬間に、迷子になります。
これは夫婦やパートナーシップでも、まったく同じ構造です。
運命のハンドルを相手に渡してしまうご夫婦は、たいてい苦しんでおられます。
逆に、お互いがちゃんと自分の運命を握っているご夫婦は、本当に穏やかなのです。
自由意志の法則
宇宙には、絶対的な法則がいくつかあります。
そのひとつが、自由意志の法則です。
あなたの人生の答えは、あなたのハイヤーセルフだけが知っています。
ただし、最終的に決めるのは、あなた自身です。
神様であっても、ご先祖様であっても、
勝手にあなたの道を書き換えることはできないのです。
魂の設計図は持って生まれてきている。
それを変えるか、変えないかは、あなたの選択。
これがハイヤーセルフと呼ばれる存在の、本当のはたらきです。
ハイヤーセルフへのアクセスは、内側にある
ハイヤーセルフは、もう少し上の次元にいらっしゃる、
高次の自分です。
存在としては外側にあります。
しかし、繋がる場所は内側です。
ここがいちばん大事なところなので、もう一度書きます。
ハイヤーセルフは外側に存在するけれど、
繋がるのは、ご自分の内側でしか起こらない。
外を探せば探すほど、内側の窓が閉じていきます。
本当はすぐそこに答えがあるのに、わざわざ遠ざかる方向に旅をしてしまう。
これが占いジプシーの実態です。
一般的なスピリチュアルと、僕がお伝えしている世界のちがい
僕が主催している魂覚醒アカデミーは、
いわゆる依存型のスピリチュアルとは、
決定的にちがいます。
僕は、あなたに「答え」を渡しません。
「あなたはこうしなさい」とも言いません。
お伝えしているのは、ご自分でハイヤーセルフと繋がる技術です。
もちろん、講座やセッションのなかで、認定者がハイヤーセルフからのメッセージをお伝えすることはあります。
それは、地図のヒントです。
読み解いて、決断するのは、ぜんぶご自身。
これが、依存させるスピリチュアルから抜け出す、
唯一の道なのです。
それでも不安は来る。それで、いいのです
ひとつ、お約束できないことがあります。
魂が覚醒しても、ハイヤーセルフと繋がっても、
不安はやってきます。
ご自分も、僕も、人間だからです。
失敗もします。落ち込む日もあります。
ただ、内側に繋がる技術を身につけたあとは、その不安が「気づきのサイン」に変わっていきます。
不安が、敵から、案内人に変わる。
これが、起こります。
クローン病とSLEを抱えて生きている僕も、体調を崩す日があります。
そういう日に、外に答えを探しに行ってしまうと、よけいに苦しくなります。
内側に戻る。それだけで、ずいぶん楽になるのです。
今日から、できる小さな一歩
最後に、ひとつだけお伝えします。
外側を探し回るのを、いったん、やめてみてください。
明日から完璧にやめなくていいのです。
ふと「占いを見ようかな」と思った瞬間に、一度だけ、内側に問いかけてみてほしいのです。
「私は、本当はどうしたい」
答えがすぐに返ってこなくて、当然です。
鈍ってしまっていた感覚が、目を覚ますのには、
時間がかかるからです。
それでも、続けるうちに、必ず聞こえてきます。
そして、その声を聞けるようになった人は、
もう揺らがない自分軸を持って歩いていけるのです。
僕の役目は、あなたに答えを渡すことではありません。
あなたが、ご自分の答えを思い出すまで、
隣で見守ることです。
魂は、もう答えを知っています。
あとは、聞けるご自分に戻るだけです。
雅也
一般社団法人 手相心理学協会 理事長/魂覚醒アカデミー主宰
20年、2万人の鑑定経験/4万枚の手相画像分析

